在庫調整の一括取り込み(Excel)
このページは、在庫管理(新方式)を利用している環境向けの手順です。
画面構成がこのページと異なる場合は、在庫管理(従来方式)のマニュアルを参照してください。
概要
在庫管理(新方式)で、複数の在庫調整をExcelファイル(.xlsx)を使って一括作成する機能です。
利用目的
複数の在庫調整をExcelファイルでまとめて登録し、画面上で1件ずつ入力する工数を削減するために利用します。
在庫調整の内容をテンプレートに入力することで、入力漏れや誤操作の軽減にも利用できます。
機能の説明
在庫調整とは
在庫調整は、在庫の状況に応じて、SKUごとの在庫数量を増減し、その調整内容を記録する操作です。
現在庫があるSKUだけでなく、現在庫がないSKUの在庫を増やすこともできます。
在庫調整の個別作成については、在庫調整を作成するを参照してください。
在庫調整の一括取り込み
XLSXテンプレートに調整明細を入力し、Excelファイルを取り込むことで、複数の在庫調整を作成できます。
作成される在庫の在庫区分は、販売可能(sellable) として扱われます。
取り込み方法には、下書きとして取り込む方法と、取り込み後すぐに確定する方法があります。
- 下書きとして取り込む場合: 確定前の在庫調整を作成します。状態は未確定となり、現在庫と原価は変更されません。
- 取り込み後すぐに確定する場合: 在庫調整を作成して確定します。現在庫と原価に反映されます。
下書きとして取り込んだ在庫調整の確定については、在庫調整を確定するを参照してください。
一括取り込み用XLSXファイルに入力する項目
一括取り込み用XLSXファイルには、次の項目を入力します。
- 必須:
調整伝票番号、伝票日付、調整理由、品番、SKU番号、拠点コード、ロケーションコード、調整操作、数量 - 任意:
在庫セグメント、ロットコード、有効期限、製造日、期限起算日、期限種別、仕入先ロット、増加原価単価
有効期限、製造日、期限起算日、期限種別、仕入先ロットのいずれかを入力する場合は、ロットコードの入力が必須となります。
在庫を増加させる調整で、原価評価が有効な環境では、増加原価単価の入力が必須となります。
調整操作の扱い
在庫の調整操作には、在庫数量を増やす増加、減らす減少、調整後の現在庫数を指定する数量上書きがあります。
増加
現在庫に対して、入力した数量を加えます。
原価評価が有効な環境では、増加原価単価の入力が必要です。
減少
現在庫に対して、入力した数量を引きます。
- 引当済みの在庫がある場合は、現在庫から引当済み数量を除いた範囲で減らすことができます。
- 減少後の在庫がマイナスになる場合は、取り込めません。
次の条件に該当する場合、取り込み後すぐに在庫調整を確定することはできません。
- 引当済みの在庫を減らす数量を入力している
- 原価評価が有効で、減少に必要な原価情報が不足している
引当済みの在庫を減らす数量を入力した場合や、減少に必要な原価情報が不足している場合は、下書きとして取り込めますが、原因を解消するまで確定できません。
数量上書き
入力した数量を調整後の現在庫数として在庫数量を上書きします。
数量上書きの結果として在庫が増加する調整で、原価評価が有効な環境では、増加原価単価の入力が必要です。
入力した数量が現在庫と同じ場合は、増減が発生しないため、エラーとなり取り込めません。
数量上書きでは、現在庫と入力した数量との差分を、増加または減少の調整明細として作成します。
たとえば、現在庫が「30」のときに「25」を入力すると、減少「5」の調整明細が作成されます。
指定した在庫条件に一致する現在庫がない場合、数量上書きは増加として扱われます。
調整対象の在庫の指定条件
在庫調整では、SKU番号、拠点コード、ロケーションコード、在庫セグメント、ロットコードの組み合わせで調整対象の在庫を指定します。在庫セグメントを空欄にした場合は、「セグメントなし」の在庫を指定します。
在庫セグメントが設定されている在庫を調整する場合は、対象の在庫セグメントコードを入力します。
増加では、拠点コードとロケーションコードに在庫の保管先を入力します。必要に応じて、在庫セグメントやロットコードを入力します。
減少では、減少する現在庫に設定されている拠点コード、ロケーションコード、在庫セグメント、ロットコードを入力します。
数量上書きでは、指定した条件に一致する現在庫がある場合は、その在庫の数量を上書きします。一致する現在庫がない場合は、増加として扱われ、入力した拠点コードとロケーションコードが保管先になります。
各コードの確認方法は、次のマニュアルを参照してください。
- 在庫拠点については、在庫拠点を編集するを参照してください。
- 在庫ロケーションについては、在庫ロケーションを編集するを参照してください。
- 在庫セグメントについては、在庫セグメントを編集するを参照してください。
操作方法
在庫調整の一括取り込みは、次の手順で行います。
一括取り込み用XLSXファイルをダウンロードする
- 在庫メニューをクリックします。
- 在庫タブをクリックします。
- 調整をクリックします。
- XLSXインポートボタンをクリックします。
「在庫調整伝票XLSX取り込み」モーダルが開きます。 - XLSXテンプレートをダウンロードボタンをクリックします。
XLSXテンプレートがダウンロードされます。
一括取り込み用XLSXファイルを入力する
-
調整伝票番号※必須
任意の管理番号を入力します。同じブランドですでに使用されている
調整伝票番号は入力できません。未使用の調整伝票番号を入力してください。同一の
調整伝票番号を入力した行は、1件の在庫調整としてまとめて取り込まれます。 -
伝票日付※必須
YYYY-MM-DD、YYYY/MM/DDの形式で日付を入力します。例:
2026-09-15、2026/09/15同一の
調整伝票番号内で複数の日付は指定できません。 -
調整理由※必須
以下のいずれかをプルダウンから選択します。同一の調整伝票番号の行では、同じ理由を選択します。- 棚卸差異
- 破損
- 期限切れ
- 品質確認
- 誤入荷補正
- 廃棄
- 業務補正
-
品番※必須
調整する製品の品番を入力します。 -
SKU番号※必須
調整するSKUのSKU番号を入力します。 -
拠点コード※必須
調整対象となる拠点のコードを入力します。 -
ロケーションコード※必須
指定した拠点内の、在庫調整に使用できるロケーションコードを入力します。 -
調整操作※必須
以下のいずれかをプルダウンから選択します。- 増加
- 減少
- 数量上書き
調整操作の詳細は、調整操作の扱いを参照してください。
-
数量※必須
調整する数量、または上書き後の数量を入力します。増加または減少では、調整する数量を入力します。0より大きい値を入力してください。数量上書きでは、調整後の現在庫数を入力します。0を入力できます。
-
在庫セグメント
調整する在庫のセグメントコードを入力します。- セグメントなしの在庫を調整する場合: 空欄にします。
- 在庫セグメントが設定されている在庫を調整する場合: 対象の在庫セグメントコードを入力します。
-
ロットコード
ロットを指定する場合に入力します。 -
必要に応じて、
有効期限、製造日、期限起算日、期限種別、仕入先ロットを入力します。
これらのいずれかの項目を入力する場合は、ロットコードの入力も必要です。期限種別には、賞味期限または消費期限のいずれかをプルダウンから選択します。 -
増加原価単価
原価評価が有効な環境で、在庫が増加する調整を行う場合に入力します。0以上の値を入力してください。詳しくは増加原価単価が必要な場合を参照してください。
一括取り込み用XLSXファイルを取り込む
-
在庫メニューをクリックします。
-
在庫タブをクリックします。
-
調整をクリックします。
-
XLSXインポートボタンをクリックします。
「在庫調整伝票XLSX取り込み」モーダルが開きます。 -
取り込み後すぐに在庫調整を確定する
取り込み後すぐに確定する場合は、チェックボックスにチェックをつけます。 -
ファイル選択ボタンをクリックし、入力済みのXLSXファイルを選択します。
-
プレビューボタンをクリックして、内容を確認します。
- 下書きとして取り込む場合: プレビューを実行しなくても取り込めますが、事前にエラーの有無を確認できます。
- 取り込み後すぐに在庫調整を確定する場合: プレビューでの内容確認が必要です。
プレビューでは、明細行数、作成予定の在庫調整件数、有効行数、エラー数、警告数を確認できます。
エラーがある場合は、行番号、項目、エラー内容などの詳細が表示されます。infoプレビューにエラーが1件以上ある場合は、在庫調整を取り込むボタンをクリックできません。
XLSXファイルの修正が必要です。プレビューを実行してから在庫調整を取り込むボタンをクリックするまでの間に、取り込み方法やXLSXファイルを変更したり、取り込む在庫の現在庫数、引当状況または原価の状態が変わった場合は、再度プレビューを実行します。
-
在庫調整を取り込むボタンをクリックします。
処理に成功すると、在庫調整が作成されます。
失敗した場合は、画面に表示された内容を確認してください。XLSXファイルの入力内容にエラーがある場合は、明細を修正して再度取り込みます。
利用上の注意
XLSXファイルの入力内容を確認してください
次のいずれかに該当する場合は、XLSXファイルを取り込めません。
- 必須項目が未入力
- 同じブランドですでに使用されている調整伝票番号が入力されている
- 同一の調整伝票番号内で、異なる伝票日付が入力されている
- 同一の調整伝票番号内で、異なる調整理由が入力されている
- 品番とSKU番号の組み合わせが登録内容と一致しない
増加または減少で、0以下の数量を入力している減少で、減少後の在庫がマイナスになる数量上書きで、現在庫と同じ数量を入力している- 指定した拠点内で在庫調整に使用できないロケーションコードが入力されている
- SKU番号、拠点コード、ロケーションコード、在庫セグメント、ロットの指定値が存在しない、または無効である
- ロットコードを入力せずに、有効期限、製造日、期限起算日、期限種別、仕入先ロットを入力している
- XLSXファイルの1行目の見出しがない、または重複している
- 明細行数が5,000行を超えている
- ファイルサイズが5MBを超えている
ファイルにエラーが1件でもある場合、正常な在庫調整だけを部分的に取り込むことはできません。
増加原価単価が必要な場合
原価評価が有効な環境で、在庫が増加する調整を行う場合は、増加原価単価の入力が必要です。数量上書きの結果、在庫が増加する場合も同様です。
原価評価が無効な場合や、在庫が減少する調整を行う場合は、増加原価単価を入力しません。
増加原価単価が必要な行で未入力の場合は、取り込めません。
原価評価の設定は、[在庫]>[設定]>[評価ポリシー]の[評価を有効化]で確認できます。
数量上書きの入力条件を確認してください
SKU番号、拠点コード、ロケーションコード、在庫セグメント、ロット、在庫区分の一致する行では、数量上書きと増加または減少を混在させることはできません。
これらの項目がすべて一致する行で、数量上書きを複数行入力して取り込むこともできません。